IoT×”トイレ”×KDDI
大反響!低コストで導入可能なトイレ空室管理 READ MOREIoT × ”バス” × KDDI
路線バスの安全対策の取り組みとして、IoTを活用したヒヤリ・ハットにつながる可能性のある事象の自動収集を検証
小湊鐵道株式会社 様
- 事業創造・イノベーション
- サービス業
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導入までの背景
「セーフティファースト宣言」を実効性のある施策に落としていくためにIoTを活用千葉県の小湊鐵道株式会社では、2016年9月に高速バスの運転手が走行中に急に体調を崩すという事案が発生しました。これを教訓に「セーフティファースト宣言」を行い、ヒヤリ・ハットにつながる可能性のある事象の収集を強化し、バス運転士で共有する仕組みを整えることになりました。
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抱えていた課題
- 聞き取り調査だけではヒヤリ・ハットにつながる可能性のある事象の収集が難しい
- 運転士間での情報共有が不十分
同社ではバス運転士の安全対策として、予防保全の観点から保健師や産業医の面談によるヒヤリ・ハットにつながる可能性のある事象の聞き取り調査や事例の収集に努めてきました。しかし、収集がなかなか進まず、バス運転士による事例の共有も十分に行われていませんでした。
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導入を決定したポイント
さまざまな実験テーマを検討しながら開発を進め、
より実践的に安全運行に役立つシステムを構築今回の実験では、アジャイル開発手法により柔軟な開発の可能な「KDDI IoTクラウド Creator」を導入しました。当初は「観光バスの乗客の感情分析」に取り組む方針でしたが、スモールスタートと短期サイクルという特色を生かし、より効果の期待できる「バス乗務員の挙動の可視化」に方針を転換。ヒヤリ・ハットにつながる挙動の発見・分析を行い、無駄な開発を避けるだけでなく、大きな成果を挙げることができました。
アジャイル開発手法により、スモールスタートでIoTに着手でき、ビジネス価値を最大化することが可能です。
顧客検証を実践することで、システム開発前に仮説をもとに方向転換しました。これにより、売れない商品を開発してしまう時間とコストを回避しました。当初の仮説では、観光バスにおいて乗客の感情を分析することを検討していましたが、仮説を深掘りし方向転換した結果、バス乗務員の挙動を可視化することとなりました。
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導入後
今まで収集できなかったヒヤリ・ハットにつながる可能性のある事象を、
短期間で収集・分析することが可能に13日間の測定により、計290件のヒヤリ・ハットにつながる可能性のある事象を抽出。運転士へのヒアリングを大きく上回る事例が収集できました。今後は、より安全な交通事業者を目指すため、乗務員教育への映像の活用や乗客へのアナウンスに応用していきます。また、高速バスへの展開も検討中です。
今回お話をお伺いしたのは

小湊鐡道株式会社
バス部次長 小杉 直 氏
センサーを身に着ける方法などと異なり、運転操作の邪魔にならない点もバス運転士には好評です。
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[2021年1月11日~1月17日]