IoTコラム - KDDIが進めるグローバル事業、KDDI「IoT世界基盤」が果たす役割と展開事例について

KDDI「IoT世界基盤」が果たす役割と展開事例

KDDIが進めるグローバル事業のひとつであるKDDI「IoT世界基盤」。
IoT活用をグローバルに展開する上で必要となるデータ蓄積・活用を行う「データサービス」、
お客さまニーズにマッチした通信回線を提供する「コネクティビティサービス」、
法規制・認証取得などをサポートする「プロフェッショナルサービス」の
3つのサービスによって課題を解決し、事業拡大を強力にサポートします。
今回のコラムでは、国内大手メーカーとの協業も続々と発表されている
KDDI「IoT世界基盤」について詳しく掘り下げて解説していきます。

KDDI「IoT世界基盤」イメージ図

KDDI「IoT世界基盤」イメージ図

  • KDDI「IoT世界基盤」が
    求められる時代背景とその理由

    IoTはAI・5Gとの融合により、今後あらゆる産業を再定義するほどの大きな変革をもたらすといわれています。JEITA(電子情報技術産業協会)の調査(※)によると、2030年には日本国内において19.7兆円もの市場規模になると予測されており、大きなビジネスチャンスであることは明白です。
    (※) CPS/IoTの利活用分野別世界市場調査の発表について | JEITA 電子情報技術産業協会

    一方で、経済のグローバル化が進むなか、日本国内の市場だけを前提に考えるのではなく世界に向けたビジネス展開を検討しなければ勝ち残っていくことはできない時代でもあります。

    しかし、海外においてもIoTを活用しようとすると、クリアしなければならない問題は少なくありません。たとえば、IoTネットワークを接続するためのキャリア回線との契約法規制のクリア課金管理システムなどが一例として挙げられます。

    身近な例で考えると、海外旅行時の携帯電話契約と似たような仕組みです。大手キャリアが提供している携帯電話は国際ローミングに対応しており、対応するプランに加入したうえで携帯電話本体の設定を変えれば、そのまま海外で利用することができます。しかし、もし国際ローミングに対応していなければ、渡航先のさまざまな通信キャリアのどのプランを契約すれば良いのか分かりづらく、手続きも面倒なものです。

    KDDI「IoT世界基盤」には、グループ会社であるソラコムの技術も「コネクティビティサービス」の一部として採用しており、1枚のSIMカードで世界120以上の国に対応することができるようになりました。

    IoT世界基盤は、まさにIoTの国際ローミングのような役割を果たすサービスであり、IoT活用をグローバルに展開する際の面倒な手続きを簡略化することが可能になります。
    それでは、KDDI「IoT世界基盤」には実際にどのような活用事例があるのでしょうか。

  • 日立製作所との連携

    HITACHI×KDDI

    まずは日立が提供するデジタルイノベーションを加速するソリューション「Lumada」との連携です。Lumadaとは日立がこれまで培ってきた製造業における機器の制御技術と、AIやビッグデータを融合させ、新たな価値を創出するソリューション 。産業機器の故障予測や効率化に貢献し、これまでに数多くの展開事例を有しています。

    2018年7月、日立はグローバルに展開している産業用インクジェットプリンターの遠隔監視のためにKDDIと連携。産業用インクジェットプリンターとは、商品のパッケージにロット番号や製造番号、賞味期限などを印字するために使用される機器です。日立産機システム製の産業用インクジェットプリンターは海外で多く利用されていますが、印字品質の確認や異常検知を遠隔で実行するためには安定的な通信環境が必要不可欠です。これまでは有線LANによるネットワーク構築を行ってきましたが、製造現場における配線の取り回しは簡単なことではありませんでした。
    そこでLumadaを使った遠隔監視技術とKDDI「IoT世界基盤」を活用して質の高い監視システム実現に向けた取り組みを開始しました。

  • 東芝・東芝デジタルソリューションズとの連携

    TOSHIBA×KDDI

    東芝は、ものづくり企業としての知見や実績と、IoTやAIなどのデジタル技術を融合し、サイバー・フィジカル・システム(CPS)テクノロジー企業への変革を目指しています。CPS実現のための共通フレームワークである東芝IoTリファレンスアーキテクチャーに基づき、製造、社会インフラ、エネルギー、物流などの事業領域でIoTサービスを開発し、「SPINEX™」ファミリーとして提供を進めています。

    2019年5月から、KDDI「IoT世界基盤」と東芝の「SPINEX™」を組み合わせた、遠隔監視サービス基盤の検討を開始しています。

    東芝が長年培ってきた社会インフラの保守・運用における遠隔監視のノウハウと、KDDIが提供するセキュアで高品質なIoTネットワーク回線の融合により、質の高い遠隔監視システムをグローバルに展開することが可能になると期待されています。また、今後新たに海外拠点におけるサービス展開を検討する際にも、ひとつのパッケージとして遠隔監視システムが導入できるため、保守・運用サービスの迅速な立ち上げ高品質な遠隔監視が実現できるはずです。

  • KDDI「IoT世界基盤」によって拓かれる未来

    KDDI「IoT世界基盤」はKDDIが目指すグローバル戦略の一翼を担うビジネスプラットフォームです。このKDDI「IoT世界基盤」によってお客さまのIoT活用への障壁は大幅に低く、容易になることでしょう。

    また、IoTは5Gなどをはじめとした最先端技術との組み合わせにより、従来のビジネスモデルや収益構造を大きく変革する可能性も秘めています。たとえば製造業の場合、商品を製造して販売するだけではなく、エンドユーザー向けの情報提供やタイムリーな買い替え提案もIoT技術によって容易に展開可能になるでしょう。

    今回、KDDI「IoT世界基盤」の活用事例として挙げたものは、どちらも安心・安全を実現するためのオペレーションであり、日本の企業が得意とする分野でもあります。これまで国境を越えて展開することが難しかった企業も、IoTの技術を活用することによってビジネスチャンスは広がってくるものと思われます。KDDI「IoT世界基盤」はそのための一助として大いに役立つのではないでしょうか。

    (文:西村広光)

    「Lumada」およびLumadaのロゴは株式会社 日立製作所の日本、およびその他の国における商標または登録商標です。「SPINEX」は、株式会社東芝の日本またはその他の国における商標または登録商標です。

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[2019年9月9日~9月15日]